ベルアイル RPの功罪


さて。
今日のネタは、かなり危険であります。
ここを見てくださる方に、どん引きされる可能性であります。


でも、「イタイことやってる人の有様」を観察するところから、何か得るものもあったりするわけで。
引かれるの覚悟で、つらつらと書いてみようかと。
「ぐえーそんな世界もあんのんか!?」と、ビックリして頂ければ本望です。


私、今は「ベルアイル」というネットゲーム(MMORPG)をやっているわけですが
このゲームは、ちょっと特殊で
1つのアカウント(ゲームをするときに取得する、ユーザIDみたいなもの)につき
キャラクターは、1人しか作成できません。(他のゲームでは、普通何人か作成できる)


ベルアイルにおいては、2人目以降のキャラクターは、
「プレイヤー同士で結婚して実子を出産する」あるいは「養子をもらう」ことによってしか手に入りません。
最初に作ったキャラクター(1代目)は、徐々に年をとっていき(外見も老けます)
老衰で死ぬことはないものの、病気がちになります。
2代目以降のキャラクターは、6歳まで育つと操作可能になり、代をかさねるごとに、能力値の上限が増えます。3代目に継承した時に、1代目は寿命が尽きるようです。


システム的に、「代を重ねる」ことが前提になっているわけで
「結婚」または「養子をもらう」ことは、避けられません。
結果、どうなるか?


面倒くさいと思う人は、養子をさっさともらいますが、どちらかというと少数派です。
「できれば結婚して、実子がいいなあ」と思うのが人の情。


みんな、結婚相手探しに、本気モードになってきます。
最初は呑気にかまえていた人も、周りがバンバンカップル成立していくと、焦り始めてしまい
なんだかものすごいことに!!


街角で「誰か結婚してくれませんかー!!」と叫ぶ人。
「結婚相手募集中!」という看板を出して歩く人。
合コンが開催されたりもしてるようです。


「子供さえ作っちゃえば、あとは仮面夫婦でいい」という人は、それでもいいですが
「自分と気のあう人と、夫婦になりたい」と思う人は
ここで、もっそい真剣モードになってしまうわけです。
そんな通りすがりで相手を探すのではなく、友達の中から真剣に相手を探してアタックするわけです。
現実の恋愛にものすごく近い。


振られて落ち込んだり、恋の悩みをうちあけあったり、腹の探りあいをしてみたり、のろけてみたり。


もうねー。なんかすごいです。まさにロールプレイング*1
路地裏で座り込んで、振られ話を聞いて励ましたり、告白できない弱気をもらして励まされたり。
なんかもう大学時代に、合宿で夜更かししながら恋バナやってたアレみたいですよ。


「ゲームでそんなんってマジ?気持ち悪ッ!!」って思う人も、もちろん沢山いると思うんですけど
いい大人になってから「あの空気」を味わえたのは、私はすごい楽しかった。
みんな「すきな人」の話するときは、もう、ものすごい無防備で、うれしそうで、かわいいんですよこれが!!(笑)


まあそんな訳で、ワタクシも、悩んでみたり相談してみたり、しまいには特攻してみたりしていたワケですハイ・・・。
アホですか?アホですね・・・。
でもリアルだと、絶対「特攻→玉砕」とかできない性格なんですが、そこはゲームですから。
特攻してみました。そして無事結婚できました。いやーすげードキドキした。



ここで、相手が、リアルとゲームを混同するタイプの方だと面倒なことになるのですが
(現実で会いたいとか言い出したりとかね)
幸い、私のキャラと結婚してくれたプレイヤーの方は、そのへんキッチリ区別してはるので大丈夫です。
(まあ、そういうタイプの方だから申し込んだのですが)
結婚を受けてもらった直後に
「他のゲームで結婚とかしたことある?オレはない。ベルアイルはシステム的に結婚が自然だけど、他のゲームではかなり引いてた」と言われて、「あ、よかった」とほっとしました。私も同意見なので。
そういうトコも見極めて、相手を選ぶ必要があるので結構難しいのですよね。
「夫婦」になってしまうと、やっぱり周りは同一視しますから。
「ダンナは痛い人だけど、私は普通ですから!」とか言ってもねえ、説得力ないし。


ちなみに子作りは宿屋の2階へ2人で行きます。
この仕様はかなり顰蹙買ってます。そこまでリアルにする必要、全然なかろーよ・・_| ̄|○
出産は、1年後に産婦人科で産みます。
赤ちゃんだっこしてあやしたりとかも出来ます。
昨日、同じギルドの人が相次いで出産したのですが、赤ちゃん抱っこして、すごくうれしそうでした。


・・・さあ、読んでくれた人が、めっさ引いてる感じがします・・・_| ̄|○


しかしネットゲームって、いったいどこまで行っちゃうんだろう、と思う今日この頃でした。

*1:現実に似せた場面で,ある役割を模擬的に演じること