- 作者: ブラムストーカー,Bram Stoker,平井呈一
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1971/04/18
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 162回
- この商品を含むブログ (60件) を見る
やっと読み終わりました。
通勤電車の中でしか読んでなかったので、時間かかった・・。
けっこう分厚いのですよ。
現代の感覚で、読むからかもしれませんが、
思ったより地味な展開でした(爆)
後半1/3くらいは、ずーっと、
逃亡するドラキュラ伯爵と、追うヘルシング教授らの追跡劇で
最後の最後に、追いついて決着。
でもそれも、すげーアッサリ。
ラストのキンシーには泣けましたが・・。
アンタほんとに漢だよ!・゚・(ノД`)・゚・
もっと、人間側と吸血鬼側で、
丁々発止とかあるのかと思ってたんですが
伯爵 :コッソリ犠牲者の血を吸いに来て、コッソリ帰る
人間側:「ちくそーまたやられた!」と臍をかむ
これの繰り返しが長い。
なんというか、現代の読者は、「吸血鬼もののセオリー」を
既に知っているので、
「その前提条件は判ってるから、はよ、次どうぞ・・」みたいな感じで
まだるっこしいと思ってしまうのかもしれません。
そんな訳で、ドラキュラ伯爵の出番も、超少ないです。
導入部の感想で「押しの強いオッサンと感じた」、と書きましたが
その後、ほとんどセリフもなく、出番も少ないというオチでした(笑)
あと、男性陣がミナ夫人を、あそこまで絶賛するのが、いまひとつ判らん。
「か弱く流されるままだったルーシー」(最初の犠牲者)と、
「己の精神力で踏みとどまるミナ」の対比を、強調してるのでしょうか・・?
ミナは非常に聡明で、意思の強い女性だとは思いますが、
「いつ伯爵に操られて手先になっちゃうんだろ」的先入観で見てたせいか、
いまいちミナの崇拝されっぷりが判りませんでした。
年なのにがんばるヘルシング教授がカッコいいお話でした。
読んでた時のBGM:
普通に聞いてると、緊張感でピリピリしてきちゃう曲ですが、
こういう本読むときには向いてました。
- 「You Won't see me coming」(Jean-Jacques Burnel)
巌窟王のED曲。この曲ほしいんですが、iTunes Storeでしか買えない・・。
moraでも取り扱ってくれよう(--;)