世界屠畜紀行

世界屠畜紀行

世界屠畜紀行

1週間かけて読み終わりました。
作者が、
韓国・バリ島・エジプト・イラン・チェコ・モンゴル・東京・沖縄・インド・アメリカを
めぐって、それぞれの国の屠畜を見て(時には参加し)、
そして「屠畜を職業にする人への差別はあるのか?」を取材した本です。


おもしろかった!
写真じゃなくてイラストルポなのも
読みやすくて良かったです。
そして、たいへん焼肉が食べたくなりました(爆)


「肉」というものは
動物を殺して、しかもその後、
ものすごい手間をかけて処理しないと
スーパーで売ってる「あのかたち」には、ならないということが
すっかり意識から抜け落ちていた自分が
正直マヌケで、ガクゼンとしてしまいます。

ほんとになあ。
色々忘れて生きてるよなあ・・・。


ちなみに、自分は、
「特定の職業に対して差別意識があるか?」と言われたら、
たぶん「今は無い」と思います。
子供の頃は、正直、水商売に対してとか、偏見があったと思います。

が、スレた大人になった今では
「職業の種類」が問題なんじゃなくて(あからさまな犯罪は除きますよ)
「プライド持って、キアイ入れて、その仕事やってるかどうか」
が問題なんじゃね?
そんでもって
「カタログスペック(出自とか学歴とかそういうの)ではなく、
自分という『センサー』が、その人を感知し、
解析したときに、どう判断するか」が全てなんじゃね?
と思っているので・・・。


今まで生きてきて、
部落差別的な状況を、目の当たりにしたことはないので、
それについては、全くコメントできないのですが
「使えねえ院卒」と「優秀な専門学校卒」とか
「月給泥棒としかいいようのない正社員」と「もくもくと仕事こなす派遣社員」とか、
「品のかけらもない山の手金持ちのマダム」とか
そういう構図はいっぱい見てきているので
カタログスペックなんて全然あてにならねえ、ってことだけは
体で学習した、
それだけなんですけどね。
別にいいかっこしたい訳じゃなくて。


もちろん「優秀な院卒」「すげ有能な正社員」「もっそいお育ちのよいマダム」も
当然いっぱいいます。
個々のユニット(人物)をみて、判断するしかねーってことです。