クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー

そしてこちらは素晴らしかった!
物語の起承転結の美しさに、ため息がでました。
大風呂敷を広げても、見事に美しく畳まれてゆく快感。


クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー? (ハヤカワ文庫JA)

クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー? (ハヤカワ文庫JA)

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アバタールチューナー? (クォンタムデビルサーガ)

アバタールチューナー? (クォンタムデビルサーガ)

アバタールチューナー? (クォンタムデビルサーガ)

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もともとは、アトラスの
アバタール・チューナー」というゲーム(RPG)の原案を、
作者の五代ゆうさんが手がけていて、
それの小説版なのですが
ストーリーは、後半に向かうほど、ゲームとは大幅に違うようです。


私は、ゲームの前半部分(小説だと2巻めあたり?)までしか
プレイできていないのですが、
それまでの段階でも、かなり細部は異なりました。
ゲームで、キャラクターの外見や声を頭に入れておいて、
それを思い浮かべながら小説を読んだので、入り方としてはよかったのかも。


1・2巻は非常に「ゲーム的」ですが
3巻でぐっと「本格SF的」になり
4巻で、1・2・3巻までの要素が統合されつつ、謎が深まり
5巻で泣きまくりです。


もうほんと5巻は予想外の展開つづきで、
衝撃をうけまくりましたが、
最後は本当に美しく見事なエンディングでした。
感嘆しました。


3巻の世界観では、なんとなく
伊藤計劃さんの「ハーモニー」を、連想しながら読んだりもしました。

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

「ハーモニー」や「虐殺器官」を楽しめた方なら
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