TVにおける演出過多、みたいな話なら判る気がする。
「商品として、TVで流す番組」にするためには、
ただ撮影した映像を淡々と流すわけにもいかなくて、
ある程度の装飾や演出が必要なのは、理屈としては判っているのだけれど。
私が年を取って、何十年もTVを見続けて、
もうすっかり脳が飽きて、「飽和値」を越えてしまったのだろう、
最近はTVを見ていて、そういう演出臭が、鼻について仕方が無い。
化学調味料を入れすぎて、舌が拒絶反応をおこす料理みたい。
「ダーウィンが来た」みたいな動物番組でも、
ライオンサイドから描く時は
「もう何日もエサをとれていません・・お母さんライオンはフラフラになりながらも
子供ライオンのために狩りを続けます・・」だし
狩られる草食動物サイドから描く時は
「いちばん弱い子供がやられました。自然の掟は厳しいものです」みたいに
ライオン側を一片の同情の余地もない、ばっきばきの悪役として描くし。
手法なのは判ってるし、別にやらせをしてるわけでもない。
けど、ああいう「味付け」の番組をみても、もう私の脳は欲しいと思いません。
だからテレビのスイッチ、オフ。
なんかそういうのの繰り返しです。
もっと「薄味」であったり、「適切な味付け」であったり
「素材自体の味が優れていれば」食べたくなるんだろうけど。