劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン

TLで「めっちゃ泣けた」と評判の劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン

テレビシリーズは全話見ていたので、見に行ってきました。

(しかし気づけば映画も高くなりましたね…。割引使ってもいま1400円かかるんだなあ。1000円の時代で脳がとまっております)

 

シネコンのあるショッピングセンターもけっこうな人出でした。

こないだの3連休もだけど、かなり人出はもどってきてるのかなあ。

 

ヴァイオレット・エヴァーガーデン、ネタバレしない範囲で感想を言うと、

「これでもかこれでもかの波状攻撃で泣かせてきます、あんまり細かいことは気にすんな、広げた風呂敷はとても綺麗にたたんでくれたのでそこは安心していいです」ですかね。

 

以下はネタバレありの感想ですので、おいやなかたは回れ右で。

 

 

 

 

映画を見てる途中で「あっ」と気づいたのが、今まで他者の回想にしか出てこなかった人は、回想する人の目を通してしか描写されないということ。当たり前なんだけど。

 

ヴァイオレットから見れば、ギルベルトは「幼いヴァイオレットをひきとり、戦場という過酷な場でもせいいっぱい慈しんだ、苦悩は抱えていても、強く見習うべき存在」だったと思うので、その彼女の目線から回想されるギルベルトしか、基本的には今までみていなかったので、「生身の彼」をあまり見る機会がなかったというか。
無意識に、心が強い男性では…と思ってしまっていたのですね。

 

なので、はるばる3日もかけて、ギルベルトに会いに来たホッジンズに、
「(外で待っている)ヴァイオレットには会いたくない」と言い出した時は、
「へ?何ゆってんの…??」ってなってしまったし、
その後も、ヴァイオレットが、ギルベルトに拒絶されてズダボロの精神状態でも、仕事はちゃんとしないとと頑張る対比もあって、「ええ…ギルベルトってこんなヘタレやったん…?」っていう違和感が、けっこうあったんですが、
「待てよ、今回こうなったんじゃなくて、そもそもヘタレ気質やったんちゃうの…?」ということに気づいて、ああ!と膝を打ったわけでございます。

ヘタレっていうと言葉は悪いけど、もともとそんなタフな人じゃない(優しい気質)のに、家のことお兄さんのこと、ヴァイオレットのこと、とにかくちゃんとしないと、と懸命に踏ん張ってたけど、あんな目にあって死にかけてこの島に来て、もう虚勢半分で踏ん張るのやめたら、素はこうやったんちゃうのと。

ヴァイオレットだって、素はやわらかい心の持ち主(じゃないといくら学習してもあんな手紙は書けないでしょうから)なのに、彼女はとことんまで踏ん張って、我慢してギルベルトとは会わずに帰ろうとして、でも最後の最後にギルベルトの叫びが聞こえて海に飛び込んでまで島に戻ってきて、鼻水垂れるまで泣きじゃくってるの見て、なんていうかな、最後まで踏ん張ろうとする彼女の方がやっぱりタフだし、ええ子やなあと思いました。

あとギルベルトのお兄さん、いきなり島に現れたから、めちゃめちゃびっくりしたけど、あれホッジンズ社長から話を聞いてすぐ、次の日の船で追っかけてきてたってことになりますよね…。仕事ヒマなんかな(失礼な)
いやまあ弟の消息を知って、むちゃむちゃ無理して追っかけてきたんだと思いますけど。

あと、ものすごくどうでもいいけど、声オタ的感想を言うと、ブーゲンビリア将軍?(兄弟のお父さん)の声が中田譲治さんでびっくりしました。あと木内さんの声が好きなので、お兄さんの出番が多くてちょっとうれしかったよ…。