うたわれるもの 散りゆく者への子守唄


先週から、睡眠時間削ってゲームしてたもので
今日は、職場で睡魔に襲われすぎで、ちょっとやばい。


というわけでクリアしました。
面白かったです!


最初、全然ゲームの内容を知らない状態で、
インターネットラジオの「うたわれるものらじお」を聞き始めたもので
キャラ設定とかが全然わからず、
「ゲームもけっこう評判いいらしいし、やってみよっかなー」と思って購入したのがきっかけ。
ゲーム発売やアニメの終了からだいぶ経っているので
ラジオを聴いてると、どうしてもネタバレしてしまっていて
「あー、この情報を知らずにプレイしてれば、もっと面白かったんだろうな」
というのはありましたが、それでも十分楽しめました。


決して取れない仮面をつけた青年ハクオロが、重傷を負って倒れているところを
辺境の村の住人に助けられ、村長のトゥスクルと、その孫娘であるエルルゥやアルルゥ
暮らし始めるところから、お話は始まります。


過去の記憶を失っているものの、
高度な知識を持ち、人をひきつける魅力や統率力も併せ持つハクオロが、
貧しい村を豊かにするべく努力し、その成果が出始めた頃に
村が、圧制を敷く領主に目をつけられ、結果、人望厚い村長が殺されてしまう事態となり、
ハクオロ達は叛軍として決起し、領主を、そして皇(君主)を倒し、ハクオロが皇となります。


それから、ほぼラストまで、ハクオロは皇をつとめますが
前に「十二国記が好きな人なら楽しめるんじゃないかなー」と書いたのは
このあたりを指しての感想。
一緒に国を支えていく仲間たちとの、笑いあり涙あり戦乱ありの日々、
最初は敵対しているものの、彼に惹かれて臣下にくだるものたち、他国の皇との対決や交流など。
登場人物たちのやりとりが生き生きしてて、とても面白かった。


もともとが18禁のPCゲームなので、
(PS2版にはそういうシーンはほぼないので、元がどんな感じかは判りません)
女性キャラの比率は高いのですが
キャラ的にも話の展開的にも、あざとさとか、媚とかは殆ど感じられなかったのも
好感度高かったです。
ハクオロの忠臣となる仲間は、男性女性関係無く、
ハクオロに惹かれてその元に集い、
共に戦うような女性陣は、みんな彼を深く愛する訳ですが
(表に出す出さないとか、仕えるべき主として愛するか、漢として愛するか、父として愛するかとかは様々だけど)
エロゲーのご都合主義」的な違和感は、私は全然感じなかった。
ハクオロも全然「好色」って感じじゃなくて、「博愛」っていうのがぴったりで。
彼という存在の本質が「皇であり父である」ことを、
ストーリー全部使って表してたのが
なんかすごかったなーと、クリア後に思いました。


あと、なんというか、大人な登場人物が多かったですね!
(精神的に成熟している、というような意味)
ハクオロ、トゥスクル、ベナウィ、クロウ、カルラ、ウルトリィ(彼女は一回だけ愛情のあまり暴走したけど)
みんな大人だ。


感情をむき出しにして、自制がきかず、突っ走っちゃうようなキャラが、
とても少なく
そういう役回りは、ほとんど一手に、オボロが引き受けてた感じでした。
(だから、余計にボロボロになってて気の毒だった。
とはいえ、オボロも「こんなことする自分は馬鹿だ」って判ってても、それでも止められないって感じだったし。
自分の愚かさにすら気づかない程子供な訳ではない)
アルルゥもつっぱしる時あるけど、彼女は実年齢がまだ子供だから、それはあたりまえだし・・。
キャラの大人度の高さに、ゲームらしからぬ・・といっては何ですが
「なんだか珍しいなー」と思いました。


声優さんも皆ハマリ役でした。フルボイスなのですが、殆ど音声の早送りはしませんでした。
ただ・・PS2版で追加された「カムチャタール編」だけは、
カムチャタールのインチキ関西弁(?)&ノポンの珍妙な声に耐え切れず、早送りのボタン連打・・・
こういうときはネイティブ関西人なのが辛いです。
話の内容が面白くても、ヘンなイントネーションが生理的に受け付けられなくて、
まったくお話に集中できなかった(T_T)


でもひっかかったのは、ホントそこだけでしたね。
楽しんでプレイできたゲームでしたヽ(・∀・)b