嫌われ松子の一生

下妻物語』を見てないので、この監督さんの映画、初めてみたんですけど
いや、なんというか、濃い映画でした。
主人公の松子は、ほんとに恐ろしく男運が悪くて、賢い女とはほど遠くて、
悲惨としかいいようのない人生なわけですが
サイケデリックな色彩とCGとミュージカル風味で、なんかそれを「おとぎばなし」風にしてるんですよね。
そして、松子を「ただ可哀想な、愚かな女」ではなく、なにかとても「貴いもの」として受け止める・・
そんなかんじかな。


神経疲れ果ててる時には、あんまりむかない映画だと思うけど、受け止めるだけの気力/体力があれば、楽しめると思います。
脂ギットギトのモツ満載の焼肉を、食べに行く感じかな?(笑)


松子のセリフで「(愛する男に)殴られても、ひとりぼっちよりはマシ」みたいなセリフがあるのですが
同意は出来ないけど、すごく気持ちはわかるなーと思いました。
暴力よりも孤独の方が、彼女にはずっとずっと苦痛だということ。
体の痛みには耐えられても、心の痛みには耐えられないってことなんだろうなあ・・。