- 作者: 近藤史恵
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2000/06/01
- メディア: 文庫
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ん、やっぱり面白かったです。
暴くのでも責めるのでもなく「気付かせる」。
こういう作風、好きです・・。
今回、一番「刺さった」フレーズ。
「なんでやろう。他人から愛されへんと幸せになられへんという呪いがかかってるような気がする?」 「え?」 「いや、女という生き物にな」 (238ページより引用) |
合田先生、もっそいイイ男です。(色男という意味ではないが)
「自分の病気が治るまでは、先生に自分のコトを見ててもらえる、
治ってしまって、自分の方を見てもらえなくなるのは怖い・・」という、
恵・歩姉妹の気持ちはすごくわかる気がする。
庇護される者でいることで、つながっていたいっていう。
「でもそれは正しい姿じゃない、このままじゃいけない」って判ってるから
あがくんだよなー・゚・(ノД`)・゚・
あがく姿は、みっともないし、痛々しいけど、とても尊いもの。
なんかこの小説読んでると、そういう風に思えます。