小寺信良の現象試考:インターネットの教科書を作ろう (1/3) - ITmedia +D LifeStyle

http://plusd.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/0805/12/news010.html

「インターネットについての教科書(副読本的なもの)」をつくろう、という話です。
情報リテラシー(=情報を使いこなせる力)の教育については、
教師や親に丸投げ状態では、どうしようもないことが、すでに明らかな訳ですから
こういう動きが出て来ると、嬉しいというか、ほっとします。


あと、2ページ目のここ。以下に引用します。

例えばネットイジメの問題にしても、これらの教科書で語るだけでは、十分ではないかもしれない。では人工知能プログラムを使って、架空の人格をいじめる経験をしてみるのはどうか。そしてそれとセットで、よってたかって人工知能プログラムにいじめられる経験をしてみる。


これまで我々は、特定の存在へ無理に理由付けして攻撃・排斥したときに得られる原始的な感情とはなにか、それを得ることの代償に失うものは何かといったことを、人生そのものを賭けて学習するしかなかった。しかしそれがプログラムによって仮想的に学習できるのであれば、それは人類がかつて経験したことのない体験となるだろう。

「いじめや、被いじめを、AI相手に疑似体験させる」っていうのは
すごい斬新な技術の使い方だなと思いました。
ひとっかけらの想像力も持ち合わせない人には
意味のないシミュレーションかもしれませんが、
多少なりとも、想像して考える力のある人には、有効なアプローチなのではないかと。


「人生そのものを賭けて学習するしかなかった」
という言い回しが、美しくていいなと思いました。