「風の聖衣」と「風群の荒野」

北方謙三の「風の聖衣」は読了して、「風群の荒野」を読み始めました。


「風の・・」は、村沢がアキを襲いにいくのが
どーも納得イカンというか、
「アンタそれ、ナイフ向ける方向間違ってないかい。なんで狼に行かないのさ」的
感想を抱いてしまっていたのですが
後から考えるに、
「狼にとっての『特別の存在』になるために、アキを襲った」んかなーと。


マヌケな言い方ですが、イメージ的に
「貴方の大事な人を殺しちゃったのは私。さあ追いかけてきてごらんなさーい。
私だけを見て。私だけを見て」みたいな感じ。


自分単体では、見てもらえないと思ったのであろうか。
男同士の勝負としては、ちとナサケナイ気もしたり・・・


まあ結局、狼と村沢では「格が違った」的落ちではあるのだけど。


自分が何者か確かめる為に、自分より明らかに上等な人(アキ)を
殺しちゃう所が、なんだかなぁと思ってしまいました(^_^;)


なんとなーく
「自分が並みの人間でしか無いのなら、自分より格上の人を殺しちゃうなんて言語道断」
って感じがする。
それは「格上を殺せる自分ってスゴーイ」ではなくて「格の差すら理解できないへっぽこ」
な感じがするからです。


ああ、なんだか言いたい放題。スイマセン。(>_<)