上機嫌の作法

上機嫌の作法 (角川oneテーマ21)

上機嫌の作法 (角川oneテーマ21)

昨日読んだ、この本で
「不機嫌が許されるのは赤ん坊か天才だけ」という
くだりがあり、
「ああー、なるほどなあ」と思いました。

うむうむ!と思ったところを以下に引用しますと

かつての日本は、人に対して気を遣うことを、徹底的に鍛えてきた社会です。
気を遣えない人、たとえば話しかけられて挨拶もできない人は、社会的に通用しなかった。
無反応であったり、その人だけが不機嫌にしていると、多くの人が気を揉む結果になるので、気を遣うことをこころの習慣として要求し続けてきた。
ところが核家族化が進み、2DKの家庭内には気を遣わなくていい相手しかいなくなり、
気遣いが鍛えられなくなった。
(33ページより引用)

ようするに、いっつも不機嫌さを、むき出しにしてる人ってのは、
「昔の大人」なら出来ていた、「不機嫌を表に出さない」という訓練が
まったく出来ていない、幼稚な状態ってことですね。

不機嫌にしていると周囲が気遣いを見せてくれるのは、、敬意を払われているのではなく、労われているのです。社会性がある成熟した人間として見られていないのだと気付かなくてはなりません。
(28ページより引用)

幼稚だからしょうがねえなあ、と負けてもらっている状態ってコトね・・。


この手の実用書(っていうんでしょうか)を読んで、
すぐ感化されて、宗教にはまるかのごとく、100%肯定しちゃうのは
どうかなぁー?と思っているので、
「いいトコ取り」で読むようにしてるのですけど、
上記の解釈は、なんかすごく納得しました。


この紹介を読んで、ちょっと興味をもたれた方が、もしおられたら、
さらっと読んでみたら、面白いかもしれませんよ?