被害者憎悪の話

「被害者憎悪」
最近、ネット上で見かけて
「どういう意味だろう?」と思っていたこの言葉。
こちらのエントリを読んで、「あああ、アレかー!!」と
理解しました。

典型的な被害者憎悪を見た - ビジネスから1000000光年
http://d.hatena.ne.jp/y_arim/20090208/1234075925


被害者憎悪の、判りやすい例としてあげておられますが
「レイプされたのは、女性側にもスキがあったから、ふしだらな女だったから」
「詐欺にあったのは、欲をかいたから」
っていう、
「被害者にも落ち度はあった→だからそんな目にあってもしょうがない」的論理展開を
するやつ。
「自己責任」つーのもあったな。


これなー・・・・('A`)
なんつーかなー・・・・('A`)


子供の時、大人に言われる
「悪いことすると、バチがあたりますよ」
ていう考え方が、ベースになっちゃってるんじゃないかって
気がするんですよね。
(このしつけ方が、悪いとは言わないけど、
あとで悪い影響がでちゃってるというか)


「子供の頃から、すなおーにすなおーに、
言われたとおりのことを頭から信じて」そのまんま大人になった人だったら
ものすごく、嵌りそうな罠の気がする。
昔は、私も、そういう考え方してたかもしれない。


でも、ある程度生きちゃうと、ちょっと考えたら、気がつくんだけどな。
世の中の物事は、
「うらおもて」になってないものが、ものすごく多いってこと。
そんなにシンプルにできてない。


「悪い人→バチがあたってひどい目にあう」は、
裏返したって
「ひどい目にあった人→バチがあたった悪い人」にはならないんだヨ!


虐待されて、殺されちゃう赤ちゃんを考えてみれば
明白なんですけどね。
本人の落ち度なんて、あるわけないもの。
「その親のところに生まれてしまった不運」があるだけ。
そこで「前世で悪いことしたから」とか言い出すのは、
もうただのこじつけでしかないと思うのですよ。
乳幼児に、泣く以外、何ができるというんだ。


自分がひどい目にあって
「もし○○しておけば、被害を軽微なものにできたかも・・」って
反省するのはアリだと思うけど
第三者が、それをあげつらって責めるのは違うだろう、と思うのです。


ぶっちぎりで悪いのはレイプ犯や詐欺師であって、被害者じゃないよ!
忘れちゃダメダメ!


と自戒を込めて書いておこう。